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距離

第1章 距離3

Sside

好きっと言われてから何となく、会話ができてなかった。
どんな顔して話していいのと思っていたけど、今日、二人で飲めて以前の関係と変わらず、ばかばかしい話ができて楽しい。

明日も休みってこともあり、二人ともすごい勢いで飲んでいく。
すごい気持ちよくなってきた。

ニノは自分の家かというぐらい、くつろいでいる。クッションを抱きながらソファに横になっている。
俺はラグに寝そべりながら会話を聞いている。

でも絶対にこの間の話にはならない、避けている。
答えがでたか聞かれたらどうしよう・・・

ニノ「すごい酔っぱらってきたわ」

翔「だね、でも明日は仕事はありません、やったね、幸せだわ」

ニノ「そうだね、ああ、帰るのめんどくさいな・・・」

翔「明日は?」

ニノ「ゲーム、翔ちゃんは?」

翔「明日は実家に帰る、顔は出さないといけない」

ニノ「そう、俺はどうしたらいいの?」

翔「ゲームするんでしょ?」

ニノ「うん、明日はゲームするよ、これから俺はどうすればいいの?」

翔「えっ」

ニノ「何、慌ててんの、考えてくれるって言ったよね。どこまで考えた?」

ああ、確信に触れてきた。やっぱり答えないといけないよな。
でもまだ答えはでていない。
何でもわかってんのに聞いてきてるんだろうと思うと・・・・

翔「わかってんだろう、何で聞くんだよ」
動揺が隠せない・・・

ニノ「ふふふ、知ってる、だって面白いんだもん。それも好き。へへえ・・」
完全に酔っぱらってる。

翔「なら聞くなよ。酔っぱらいには言わない」
そういって飲み物を取りにキッチンに行った。

ニノ「俺、もう飲めない。翔ちゃんお茶~」

翔「てめえでいけや~」
ニノの体を足でつつき、ペットボタルのお茶を渡してやった。

ニノ「誰かが家にいるって楽だな」

俺は焼酎のグラスをテーブルに置き、ソファに寄り掛かりながら、焼酎を飲んでいく。ニノが後ろから俺を体を抱きしめてきた。

翔「わっ、ちょっとニノ」

ニノ「翔さんの匂いがする、へへへ」

翔「酔っぱらってるんなら、帰れよ」
抱き着かれてドキドキする俺、
なんで俺がドキドキしなきゃいけなんだよ。

あれ、なんでドキドキすんの?

ニノ「翔ちゃんの体が熱いよ。ドキドキしてんの?」
顔が見えないけど絶対、こいつ悪い顔してるはず。このやろう・・・

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