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距離

第1章 距離3

Nside

年末年始の多忙からようやく解放された。やっともらえた正月休み、ゲーム三昧。誰にも邪魔されずにゲームをやりつくした。
しかし、人間的活動を全くしてない、誰とも話ししてないのはさすがにまずいかな。飲みに行こうかな・・・

誰と会うかな・・やっぱり翔ちゃんかな。ふふふ。きっと休みなのに、悩んでんだろうな。その顔が目に浮かぶ、それ肴にして飲もうっかな。

電話してみたら、家にいるという。すごい、あたふたしている。面白い。悩め悩め。飲むぐらいはいいだろうと半ば強引に約束を取り付けた。
やったね、家で飲める。

ご飯を適当に買い、酒も買って翔ちゃんの家にタクシーで向かった。
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玄関のチャイムを鳴らすと
完全にオフ姿、スエット姿の櫻井翔がそこにいた。

翔「おはっよう」

ニノ「プライベートあけおめ、これもって」

翔「あ、そうだね。あけおめだ。すごい買い込んでない?こんなに飲むの?」

ニノ「飲む」

そういって部屋に入れてくれた。
広い部屋だな。

ニノ「広っ、成功者ですね。櫻井さん。」

翔「やめろや、ニノの家も相当だよ。お高いんでしょう?」

いつもと変わりない会話、前みたいに遠慮せずに話ができる。楽しい。

翔さんが冷蔵庫に買ってきた飲みものを入れてくれる。

ニノ「手伝うよ、皿使っていいの?」

翔「どうぞ、適当に」

ニノ「あのさ、片付けてんだよね、どこ片付けたの?」
片付けているとは言ったのに、台本やら資料が山積み。

翔「うるさいわ」
一生懸命に雑誌やら台本やらの山を作っている。
この不器用なところも可愛いな。

ビールをもって翔さんに近づく。
ニノ「はい、ビール。今年もよろしく。乾杯」

翔「よろしく、乾杯」
二人とも一気に半分ぐらいを飲み干してしまう。

ニノ「昼間ビール最高、ああ、年明け仕事したくないわ」

翔「同感でっっす」

明日も仕事がないのか、二人ともすごいピッチで飲んでいく。たわいもない会話、昔の話など二人で笑いながら飲んでいく。

でも確信の話には触れない。
恋愛話今までしたことなけど、このままの状況もいいよな・・

でも答えを出すと言った翔ちゃんはどれぐらい考えたのか聞いてみたい気持ちと聞きたくない気持ちが交差する。




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