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距離

第1章 距離3

Sside

ニノの言っていることはホントに正しい、でもここに好きって感情が入るとなんでこんなにややこしくなるんだろう。

ニノが俺を好きって気落ちは嘘じゃないはず。俺はニノのように器用じゃないから付き合っていけるのか・・・

そもそも男と付き合うって・・

また負のループに落ちていく。考えても答えはでない。
考えると言ったんだから、どちらにしても答えはださないと、今すぐになんてできない。

それに今は恋愛する時間はどこにもない。正月特番に紅白、生放送、それが終わればようやく、休み。

とりあえずは正月休みまではお互いどうこうなんて無理だな。
目の前の仕事に集中しないと、ミスにつながるなと言い聞かせて、気持ちを切り替えて仕事に戻った。
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あっ言う間に年末、正月、一大イベントの紅白まで終わった。
本当に忙しい一年だった。また
色々なことがあった一年だった。
よやく正月休みをもらい、家で大掃除をしていた。

今の一番の悩みはニノのこと、
今までずっと隣にいたニノ。
メンバーとして一緒に・・・

メンバーとして好き、でも恋愛としてはわからない。しかしニノが他の人と寝たとなるとなんかムカつく。
俺を好きって気持ちを独占していたいというか・・
でも俺がニノと付き合うとなるとイメージが全くわかない。
そもそも、付き合うってどいういうことなんだろう。
プラトニックとか?違うなあんなことされたからセックスするよな・・・

ああ・・ダメだ。全然、答えなんて出ねえ・・・

掃除中、要らない台本などを片付けていると携帯が鳴った。

着信を見るとニノだった。
うわ、考えていた途中だったので焦ってしまう。
メールじゃなくて電話?急ぎってこと?

翔「はい」

ニノ「休みでしょ、家にいるの?飲まない?」

翔「掃除中なんだけど、終わってなくて。これやんないと・・・」

ニノ「一人?誰かいるの?そっちいってもいい?」

翔「えっ、一人だけど・・・」
うわ、ニノくるの?

ニノ「もう、なんもしねーよ(笑)、ずっとゲームして疲れたご飯食べて、飲みたい」

翔「あ、うん、いいよ」
いいよって言っちゃった、どうすんだよ。気持ちまだ整理できてない。

ニノ「なら、今から行くからご飯は適当に買って行ったらいい?」

翔「うん、お願いするわ」

そういって電話を切った。

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