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距離

第1章 距離3

Nside

ニノ「違うよ。俺、弄んでるつもりなんてないよ。好きな人が落ち込んでたら、励ましたいと思うだろ・・・」

翔ちゃんは真面目だから体だけの関係とか理解できないのか。
もっと楽に考えたらいいのに、そうすれば今回のことも自分から遊んでやったと思えたのに。

翔「励ましたいって普通、あんなことしないだろう・・・」

ニノ「翔ちゃん、体で慰めたり、励ましたりすることもあるよ」

翔「俺は嫌だよ。そんな関係」

ニノ「翔ちゃん、俺は好きな人って言っただろう。翔ちゃんだからやったんだよ。他の人にはしないよ」

翔「これからどうしたらいい?」

ニノ「どうもしないよ。今まで通りでいいよ。俺と付き合ってとか言わないよ」

翔「でも、こんなことまでさせておいて・・・」

ニノ「こんなことって。俺と結婚でもしてくれんの?(笑)まあ、嬉しい。」

本当に真面目だね、俺が持っていないまっすぐな気持ち。
だからアンタに惹かれるんだよ。
でも時にはそれで自分の首も絞めているんだろうけど・・・

翔「茶化すなよ。俺はニノに何ができるの・・・」

ニノ「翔ちゃんはノーマルなんでしょ。俺とセックスできる?できないよね。だったらお願い、今までと同じようにメンバーとして付き合って。もう少し翔ちゃんを好きでいさせてよ・・・」

翔「でも・・・」

ニノ「そんなこと言ったら、また襲うよ」
翔ちゃんの気持ちが楽になるようにニヤリと笑ってみせる。

翔「いいの、それで・・・?」

ニノ「いいのそれで。今度はちゃんと飲みたいな」

翔「うん、わかった。ニノ、ありがとう」

翔さんは複雑そうな顔をしている。ごめん、また悩みの種を増やしてしまったかも。一時でもあんな女のことを忘れられたらいいよ。

ニノ「いいよ。別に。俺、明日早いから帰るわ。」

翔「えっ、ごめん。送るよ」

ニノ「いいよ、押し掛けたのは俺だからタクシーで帰るわ」

翔「わかった。また次の収録」

ニノ「そうだね、翔ちゃんも早くお風呂入ったほうがいいよ。ふふ」

自分のされたことを思い出したのか顔が真っ赤になっていく。
やっぱこの人可愛いな・・・

ニノ「じゃあ、帰るね。あっ、もう飲んじゃダメだからね。顔ムクむよ」

翔「うん、わかった。ニノ。酷いこと言ってごめんな」

ニノ「いいよ。また次ね」

翔「待って、俺・・・・」



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