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距離

第1章 距離3

Nside

今日は朝からドラマの撮影。
新春ドラマなのでそれほど、時間はかからないけど、それでもドラマなので拘束時間は長い。

メイクも終えて待ち時間に他の共演者と話しをしていると・・・

共演者「○○ちゃん、できちゃっただね~」

ニノ「えっ?本当}
翔さんの元カノだ。知ってけど、どこからの情報なんだろう。

共演者「ワイドショー、スポーツ新聞に大きくでてたよ。映画の主演も決まってたけど断ったから怪しいとなったんじゃないの」

ニノ「そうなんですね~、仕事多し、CMあるし大変そうですね」

世間話ぐらいにしてその場を離れた。翔ちゃんに知れたな。

あの人、絶対情報調べてる。内容知ったら、また落ち込んで飲む。
そしたら、またこの間の二の舞になる。

ニノ「ちょっと電話してきます」
とその場を離れて楽屋に戻り、
翔ちゃんに電話をかけてみる。
何の仕事してるのかわからなし、出るかわからないけど・・・

あっ出た
ニノ「今、どこにいんの?」

翔「打ち合わせ中、何?」

すごい機嫌悪いじゃないか・・・・

ニノ「何時に終わる?終わったら飲みに行こう」

翔「ニノはドラマの撮影中だろ、無理じゃん。それにいいよ。気を使わなくても」

ニノ「何時に終わるって聞いてんの?こっちは22時終わり。そっちは?」

翔「マジでいいから、ごめん戻るわ」

そう言われて電話を切られた。
声の感じからかなり怒ってるのか機嫌が悪い。あの人、顔に出るんだよな・・大丈夫かな。

マネージャーに翔ちゃんの仕事の終わり時間を聞いたら、むこうは21時に終わりと確認できた。
むこうの打ち合わせが押せば同じぐらいだろう。
23時にはいけるな・・・

翔ちゃんへ絶対に行くからなとメールをする。

頼む、お願いだからミスなく、早く終われ。巻けと願いながら撮影に戻った。



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