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距離

第1章 距離3

Sside

ニノに告白されて気か付くと1カ月以上がたっていた。
テレビで付き合ってた彼女を見ても気にならなくなった。

レギュラー番組の収録でニノには合うけど、いつもぎりぎりに来て、一番に楽屋を行く。

まともに話をする時間もない。

今日は一人で雑誌の撮影。
メイクをしてもらっていると・・・

テレビがついており、ワイドショーが映っていた。
そこに元カノの妊娠、結婚のニュースが流れていた。

スタッフ全員が驚いていた。

メイク「へ~、できちゃったですね、売れてるのに大変ですね。
相手も人気のある俳優さんだし。」

翔「ほんとだね」
俺、今、冷静に返事ができているかな、同様していないかな・・

相手は俺も共演した若手の俳優だった。知っているし、何度か飲んだことある。
別れ話をされた時、相手の名前まで聞いてなかった。聞く気もなかった。だが、いざ知る・・
段々、心臓がバクバクしてきた。

メイク「櫻井さん、どうしました。熱いですか?」

翔「あ、うん。ちょっと・・・」

忘れたと思ってけど、新たに知る情報などで気分が悪くなってくる。これから撮影なのに、顔に出る。

翔「あの、テレビ消してもらっていいかな。少し集中したくて・・・」

スタッフ「すみません、気がつかなくて。空調も下げますね。」

翔「ありがとうございます」
だめだ、しっかりしないと、こんなことで動揺してどうする。

そのあと、撮影したけどあまり内容は覚えていない。

かっこよく写真が取れているのか、インタビューされた内容もほとんど記憶がない。

そのあと、番組の打ち合わせに行くが、先々で元カノのできちゃったの話をされた。

誰も俺がこの女優と付き合ってたなんて知らない。だから話題にしてくるし、知りたくもない情報まで教えてくれる。

どこかのスタッフが「あの女優さん、あの俳優とデビュー直後から付き合ってたんだって。結構長い間付き合ってみたい」と話しているのが聞こえてきた。

見たくはなかったが、携帯でニュースを見ると色々、知りたくない内容がいっぱい出てくる。

あの俳優との付き合いが長いってことは俺は遊ばれてたほうだな。それともどっちかの将来性を見て都合がいいほうに乗り換えようとか・・考えていたら・・・

そんなタイミングの時にニノから電話が・・・










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