テキストサイズ

黒猫ニーノと相葉さん。

第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。

はっ!



フッと我に返って
めっちゃ恥ずかしくなって


「ごめんっ…」


バッと相葉さんから離れようとしたら
今度は相葉さんに腕を掴まれた。



「おっ…お風呂入っといでよ?」


目も合わせらんないまま
でも腕は掴まれたまま
なんとか絞り出したのに



「入るよ? 一緒に」


「へっ…?」



「一緒に入ろ♪」

ニコッと笑って言うから
さっきまでのシリアスな感じがおかしくなって


「うん、入るっ♪」

ぼくもニコッて笑った。







「サリーちゃんのパパ!
かーらーのー、
モヒカンっ!」


「ちょっとー
ぼくの髪で遊ばないでっ!」



シャンプーの泡だらけのぼくの髪を
相葉さんがおもちゃにして遊んでる。


「ツインテールっ!
おっ!ニーノ可愛い!」


「もー♡やめてよ、まさきぃ♡」


女の子っぽく言ってみたら、
急に真面目な顔して
そしてふわりと笑った。


「何?」


「いや…
ニーノがね、『雅紀』って呼んでくれた時のこと思い出した」



ぼく相葉さんのこと、『雅紀』なんて呼んだことあるんだ…



「それっていつ?」


「ニーノが元の姿に戻る前の夜」


温かいシャワーのお湯と
大きな相葉さんの手で
ぼくの髪の泡がキレイに流されていく。


乳白色の湯船に向かい合って
二人で浸かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ