テキストサイズ

黒猫ニーノと相葉さん。

第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。

スッと離れていきそうになった相葉さんの手を捕まえて
指先をペロッと舐めた。


「…っ !!」


ふふっ。相葉さん、顔真っ赤(笑)


「ダメだよ…俺、抑えられなくなる…」



この手を離したくない。
思わせぶりなんかじゃない。
でも
応えることも出来ない。


出来ない?
本当に?



「抑えなくていい。」



何を言ってるんだ、ぼくは。



「ニーノ、」

「ほしいの。」



言葉が勝手に溢れてくる。







「ぼくをあいして。」







あれ…? なんで…?



「ちゃんと愛してるから…」




違う、そーじゃない。




「身体ごと、全部。」




ぼくの中の
深いところから






「相葉さんにあいされたいし
あいしたいの。」






想いが次から次へと
言葉になって溢れて止まらない。

手を握ったまま立ち上がって
椅子に座る相葉さんを
抱きしめて胸に埋めた。


頭で考えてこうしてるんじゃない。
身体が勝手に動いて
口が勝手に喋ってる。




相葉さんがぼくを見上げて
じっと見つめるから


「すき…。」


そっと口づけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ