
恋空予報
第18章 番外編 最近の心情
今までは雅紀の後ろで
コソコソしてたけど
最近は潤と並んで
歩けるようになった。
「おはようございます!」
「おはよう。」
潤は後輩たちに
スマートに挨拶する。
……かっこいい。
俺が見惚れてたら、潤が
「ほら、翔も。」って
俺の耳元で囁いた。
そ、そっか!
「おっおはようございます!」
「あはは、おはよう。」
潤からしたら後輩。
俺からしたら先輩。
でも潤は先輩でもなく同僚でもなく
後輩でもなく…大切な恋人。
「翔、朝忙しいのに
お弁当作ってくれてありがとう。」
「い、いや…そんなことはないよ?
潤のためだもん。
俺、いくらでも頑張れるよ。」
潤に向かって俺は微笑んだ。
そしたら、潤が顔を赤くして
俺の頬を摘まんだ。
「痛い~」
「ごめんごめん。
…そんな可愛い顔見せるの、
俺だけにしてね?」
そう言って潤は
自分の席に着いた。
……可愛い、顔?
そんな顔してないんだけどな。
…可愛い顔って…
なんだろう?
あとで雅紀に聞いてみようかなあ。
