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恋空予報

第14章 一緒

二宮side



ぶおーっとドライヤーの
音が響いてる。



「気持ちいー♪」

「ふふ、ならよかった♪」



雅紀が乾かしてくれたから、
いい感じにふわふわ。

気持ちいい。



「んー、ねむぅ…」

「薬の作用かな…
お風呂入ったあと、
すぐ寝るのはだめだよ。

ニノちゃん、ゲームしよ」



パジャマ姿の雅紀が
ソファーに俺を誘導させて
コントローラーをしっかり握らせた。



「なにするの?」

「んー、そうだなあ。
…なんでもいいや」



…なんでもいいが
一番困る。


俺は適当にソフトを
選んでセットした。


「ニノちゃん、
このゲーム好きだよね」

「そお?」

「うん。
ずーっとしてるじゃん」



よく見てるなー、とか、
感心しながらキャラクターを動かす。


雅紀も必死にやってるけど
全然できてない。



「やったー!
俺の勝ち~」

「むぅぅ…ずるいーっ」


雅紀は口を尖らせて
ぶーぶー言い始めた。


もー、かわいいな。

俺はうるさい唇を
そっと塞いだ。

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