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プリンス×プリンセス

第76章 虚言の裏側

ディオは相変わらずシニカルな笑みを浮かべたままで。

俺の頭の中には、何で?の謎ばかりが溜まっていく。

「悪いけど…理解できない」

顔をしかめて絞り出すように告げれば、ディオは笑みを消して…

違う。

諦めたように息を吐きながら、苦笑いを浮かべやがった!

「ではこの話は終わりだ」

「ちょ…待て!待てって!!」

こんな…訳分からない状態で終わらせるなよ!?

「じゃあ、何でかって分かるように話してくれよ!」

立ち上がりかけたディオの腕を掴んで懇願する。

ディオは小さく笑うと、もう1度腰を掛けて…

俺に、隣の席に座るよう、勧めてきた。

……仕方ない。

渋々ディオの横に座れば、ディオが俺の手を取った。

「お前は…顔を見ていなかったからな」

「は?」

「子供。ジュークが連れていった」

「あ…うん」

姉上が双子を生んだ日。

ディオより先に顔を見るのは悪い気がして、次の日に顔を見るつもりだった。

そしたらジュークが…

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