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プリンス×プリンセス

第44章 唇の痕

「くぅ…っ」

何度か軽く触れると、そのままゆっくりと中に入ってきた。

「あ、あぅ…っ…んんっ」

指とは比べ物にならない太さと質量と熱さ。

それが俺のナカに侵入してきて…

「や…ディ、オ…ぉ…」

痛い、苦しい、怖い、恥ずかしい

色んな感情がはじけて混乱する。

どういう訳だかボロボロと涙が溢れてくる。

すると、ディオに引き寄せられた。

「息を吐け」

息?

そう言われて、歯を食いしばったままガチガチに緊張していたことに気付く。

浅く短い呼吸を繰り返していくと、ディオが抱き寄せたまま、背中を擦ってくれる。

「力を抜いて…そう、もっとだ」

ディオの肩に頭を預けて、呼吸を深くしていき…

「んんっ…はぁ…は、あっ…」

「そうだ。いい子だ」

背中を擦っていた手で頭を撫でられる。

その手の動きがくすぐったいのに、妙に安心してしまったりして。

何とか落ち着いた時

「続けても?」

そんな問いかけに、ディオがまだ俺のナカにいると再確認してしまう。

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