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プリンス×プリンセス

第44章 唇の痕

「…っ」

ディオの問いに、答えることもディオを見ることもできない。

そういうの、聞くなって言っただろ!?

上気した顔を伏せたまま、ディオの肩にしがみつくと、頭の上から笑いを含んだ吐息がして…

「そんなに煽るな」

俺の腰を持ち上げると、そのまま更に奥へ侵入してきた。

「んっ…ん…!」

ゆっくりと沈められていくからか、前ほどの痛みはない。

違和感と、恐怖。そして…

指では届かなかった場所に当たった途端、電気が流れたみたいに、何かが体を走り抜けた。

「んあっ!?あ…!あぅぅっ!…ん…!」

その刺激で、今まで我慢していた欲がはじけた!

俺の尖端から、精が勢いよく飛び散って…

「あ……」

気持ちい…

体がフワフワする。

まどろみから目覚めたみたいに、目に映るものに現実感がない。

無意識に笑ってしまうと

「そんなに気持ち良かったか?」

目を細めて笑うディオと目が合った。

「ディ…オ」

「見ろ」


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