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プリンス×プリンセス

第19章 こんなの間違ってる!

ディオを睨んでも、足の動きは変わらない。

「だ…から…!!」

このままだと本当に出る!!

体が熱くて、全身から変な汗が噴き出した。

「もう限界か?」

「はっ…分かってんなら…」

「さっきより硬い」

ディオは片方の手を離すと、事もあろうに、おもむろに俺の股間を触った。

「ふわっ!!」

足を使って擦られるよりも、もっとダイレクトな感触で…

ヤバイ、ヤバすぎるだろ!?

ディオの腕にすがって何とか立っているけど、頭の中は真っ白。

「あ…んあっ!?」

ディオの手が動く度に、意味のない音が口から漏れていく。

「ディオ、も、だめ、あ、あぁ」

「もうか?他愛ないな」

目を細くしてそんな事を言われて。

いつもならバカにされてるって怒る所だけど…

正直、それどころじゃない。

ぞわぞわが腰から背中に這い上がってくる。

「あ、あ、あ、う」

それが背筋を這っていくのと同時に、ディオが俺の股間から手を離した。

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