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プリンス×プリンセス

第19章 こんなの間違ってる!

「……え…?」

このまま登り詰めると思ってたのに、いきなり快楽の波が引いた。

荒い呼吸を繰り返して、虚ろな瞳でディオを見ると

「予想外だな」

目を細めて俺を見下ろしている。

「何…が…」

その目が。

いつもの冷ややかな眼差しじゃなくて…

「気が変わった」

「…は?…っ!!ちょ…」

問いかける間もなく、襟首を掴まれるとそのまま引き倒された。

うつ伏せに倒れかけて、咄嗟に手と膝を付くと

「大人しくしていろ」

襟首を掴んだまま、顔を床に押し付けられた!

「何しやがる!?」

「気が変わったと言ったろう?」

押し付けられたままディオを見上げて…

その表情に、動きが止まった。

「ディ…オ…?」

何だよ、その顔。

何でそんなに愉しそうなんだよ!?

「本当にお前は俺の予想を超えてくるな」

その声音にゾクッとする。

「面白い奴だ」

ククッと喉の奥で笑うと、片方の手が俺の腹の辺りをまさぐった。

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