
にじいろ。
第24章 サクラ咲ケ。
和也『今、風間の家を出たとこ!
遅くなってごめん!これから帰るね!』
よし…っと。
まーくんにラインを返して三人で駅に向かった。
駅の反対側に家があるヒナと別れて
斗真と電車に乗る。
斗真「このぶんだと早くに仕上がりそうだな」
和也「うん。ラップんとこ、考えとくよ。
先輩たち、喜んでくれるといいな」
斗真「ああ。」
和也「一年後には…まーくんたちも卒業しちゃうんだよね、」
斗真「… 。」
先のことなんて
何も考えてなかった。
きっと今年は
去年のようには過ごせない。
まーくんも
潤くんも
翔くんも
三年生になれば忙しくなるんだ。
翔くんは大学に行くんだろうな。
潤くんは…将来的には親父さんの会社を継ぐんだろうから…やっぱり進学なのかな。
まーくんは…どうするんだろう。
一つ目の駅で斗真が降りて
残りの一駅を
一人、電車に揺られていた。
…会いたい。
まーくんに触れたい…。
無性に寂しくなった。
また離れ離れになっちゃうのかなって
怖くなった。
いつもの駅に着くと
俺は走って改札口を抜けた。
「かず!!」
え…?
俺、ついに幻聴まで聞こえるようになった?
「かずっ!」
確かに聞こえた、愛しい人の声に
立ち止まって振り返った。
遅くなってごめん!これから帰るね!』
よし…っと。
まーくんにラインを返して三人で駅に向かった。
駅の反対側に家があるヒナと別れて
斗真と電車に乗る。
斗真「このぶんだと早くに仕上がりそうだな」
和也「うん。ラップんとこ、考えとくよ。
先輩たち、喜んでくれるといいな」
斗真「ああ。」
和也「一年後には…まーくんたちも卒業しちゃうんだよね、」
斗真「… 。」
先のことなんて
何も考えてなかった。
きっと今年は
去年のようには過ごせない。
まーくんも
潤くんも
翔くんも
三年生になれば忙しくなるんだ。
翔くんは大学に行くんだろうな。
潤くんは…将来的には親父さんの会社を継ぐんだろうから…やっぱり進学なのかな。
まーくんは…どうするんだろう。
一つ目の駅で斗真が降りて
残りの一駅を
一人、電車に揺られていた。
…会いたい。
まーくんに触れたい…。
無性に寂しくなった。
また離れ離れになっちゃうのかなって
怖くなった。
いつもの駅に着くと
俺は走って改札口を抜けた。
「かず!!」
え…?
俺、ついに幻聴まで聞こえるようになった?
「かずっ!」
確かに聞こえた、愛しい人の声に
立ち止まって振り返った。
