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にじいろ。

第7章 二人の夏。 

気付くと既に朝になっていて。
俺はまーくんの腕の中に居た


あのまま眠っちゃったのか



初めてキスをしたあの日から
目が覚めるといつもそこには
まーくんの寝顔がある

ただ
いつもと違うのは
二人共素っ裸だってこと


昨日の夜…


そうだ。
思い出したら顔から火が出るほど恥ずかしくなって
ついまーくんに背を向けてしまった



雅紀「…んっ…」


あれ?
起こしちゃった?



振り返ると
眠たそうな顔のまーくんと目が合った


雅紀「おはよ、かず」

和也「おっ、おはよう」

雅紀「真っ紅な顔してどーした?」

和也「へっ?!」


昨日の夜のことを思い出してたなんて
恥ずかしくて言えないよ!


和也「なっ、なんでもないっ…!」


顔を背けると
後ろからふわっと抱きしめてくれた





雅紀「俺も幸せだよ」


昨日俺が漏らした言葉を
覚えててくれたんだ


雅紀「身体、キツくない?」

和也「だい…じょぶ」

雅紀「ならよかった」




温かいまーくんの温もり
俺はもう、一人じゃない


寂しくなんかないんだ

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