
Starlight Kiss
第5章 家族
ー雅紀sideー
「あー疲れた…」
マンションのエレベーターを降り、ぐったりしながら翔の待つ部屋へ向かう。
「たただいまー…ん?」
玄関を開くと、女性用の靴が並んでいた。
………見覚えのあるパンプス…。
するとリビングからパタパタと翔が走って出迎えに来た。
翔「お帰り雅紀」
「たただいま。あのさ…これって…」
翔「お義母さんが来てるよ」
「………やっぱり…」
慌てて靴を脱ぎ、中へ走った。
「母ちゃん!」
雅紀母「お帰り雅紀」
「どうしたの急に…来るなら連絡してくれれば良かったのに」
リビングでお茶を飲みながらにこやかに微笑んだ。
雅紀母「驚かせようと思ったんだけどタイミング悪かったわね。それに同居してるお友達が居るなんて思わなかったから…ごめんなさいね」
翔「いいえ。僕の方こそ…驚かせてすみません」
雅紀母「貴方の好きな餃子と麻婆豆腐持って来たのよ。一緒に食べようと思って」
「え、マジ!?」
雅紀母「お台所借りるわね」
母ちゃんが立ち上がりキッチンに向かうと手伝いに翔も着いて行った。
翔「美味しーい!」
餃子を頬張りながら翔が声を上げる。
「だろ?うちの店の餃子世界一なんだよ。あー懐かしい」
空腹の俺も久し振りの味に箸が進んだ。
翔「でも聞いてないよ。雅紀の実家が千葉の中華料理屋だなんて…」
「言ってなかったっけ?」
翔「聞いてない」
「ごめんごめん」
翔「でも本当美味しい」
雅紀母「この子料理の才能無いのよ。塩一摘まみ入れる所を塩一掴み入れる人間だから。良かったわ息子もう1人産んでて」
翔「ふふっ…」
「笑うなって…。そう言えばさ、今日はどうしたの?普通は絶対連絡して来るだろ」
雅紀母「………その事なんだけどね。雅紀…今彼女居ないって言ってたわよね?」
「え…」
翔「………」
雅紀母「あのね、堅苦しく考えなくて良いの。一度会って欲しい人いるのよ」
「は?それって…」
雅紀母「お見合いって程堅苦しく無いのよ。店のお得意様と話してて娘さんに誰か良い人居ないかって話になったからうちも息子が独身なんですって…じゃあちょっと会うだけでもって」
「えと…」
言葉に詰まった俺は隣の翔を見る事が出来なかった。
「あー疲れた…」
マンションのエレベーターを降り、ぐったりしながら翔の待つ部屋へ向かう。
「たただいまー…ん?」
玄関を開くと、女性用の靴が並んでいた。
………見覚えのあるパンプス…。
するとリビングからパタパタと翔が走って出迎えに来た。
翔「お帰り雅紀」
「たただいま。あのさ…これって…」
翔「お義母さんが来てるよ」
「………やっぱり…」
慌てて靴を脱ぎ、中へ走った。
「母ちゃん!」
雅紀母「お帰り雅紀」
「どうしたの急に…来るなら連絡してくれれば良かったのに」
リビングでお茶を飲みながらにこやかに微笑んだ。
雅紀母「驚かせようと思ったんだけどタイミング悪かったわね。それに同居してるお友達が居るなんて思わなかったから…ごめんなさいね」
翔「いいえ。僕の方こそ…驚かせてすみません」
雅紀母「貴方の好きな餃子と麻婆豆腐持って来たのよ。一緒に食べようと思って」
「え、マジ!?」
雅紀母「お台所借りるわね」
母ちゃんが立ち上がりキッチンに向かうと手伝いに翔も着いて行った。
翔「美味しーい!」
餃子を頬張りながら翔が声を上げる。
「だろ?うちの店の餃子世界一なんだよ。あー懐かしい」
空腹の俺も久し振りの味に箸が進んだ。
翔「でも聞いてないよ。雅紀の実家が千葉の中華料理屋だなんて…」
「言ってなかったっけ?」
翔「聞いてない」
「ごめんごめん」
翔「でも本当美味しい」
雅紀母「この子料理の才能無いのよ。塩一摘まみ入れる所を塩一掴み入れる人間だから。良かったわ息子もう1人産んでて」
翔「ふふっ…」
「笑うなって…。そう言えばさ、今日はどうしたの?普通は絶対連絡して来るだろ」
雅紀母「………その事なんだけどね。雅紀…今彼女居ないって言ってたわよね?」
「え…」
翔「………」
雅紀母「あのね、堅苦しく考えなくて良いの。一度会って欲しい人いるのよ」
「は?それって…」
雅紀母「お見合いって程堅苦しく無いのよ。店のお得意様と話してて娘さんに誰か良い人居ないかって話になったからうちも息子が独身なんですって…じゃあちょっと会うだけでもって」
「えと…」
言葉に詰まった俺は隣の翔を見る事が出来なかった。
