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Starlight Kiss

第5章 家族

ー翔sideー


風呂を終え、寝室に入ると雅紀はベッドの中でゴロゴロしていた。


雅紀の隣に潜り込むと、雅紀は俺を抱き寄せた。


雅紀「ごめんね今日は。びっくりしただろ?」


「まぁね。でも大丈夫」


お見合いの話を雅紀は曖昧に話してたけど…きっと俺が隣に居たからお義母さんと板挟みになった気分だったんだろうな…。


「………お見合い、して来たら?」


雅紀「え?」


「お義母さんの取引先の人って言ってたし…顔立てる為にもさ…」


雅紀「何言ってんだよ!」


「しー!お義母さん起きる!」


雅紀が急に声を荒げるから俺は慌てて雅紀の口をふさいだ。


雅紀「お見合いなんかしないし…俺は翔を裏切る様な事はしない」


「雅紀…」


雅紀「………翔との事…翔が嫌じゃなければ母ちゃんに話したいと思う。駄目かな」


「え?」


暗がりの中でも見とれてしまう程、雅紀の瞳は真っ直ぐだった。


「………ひとつだけ聞かせて?」


雅紀「………何?」


「雅紀の家族に反対されたら…別れなければ縁を切るなんて言われたら…どうする?」


雅紀「そんな分からず屋の家族なんていらない。喜んで縁を切るよ」


「………」


間髪入れずに雅紀は答えた。
………その言葉で、俺も腹をくくった。


「………雅紀に着いて行く。だから…明日話そう」


雅紀「ありがとう…!」


「認めて貰える様に俺も…頑張る」


雅紀「大丈夫。翔の事知ればきっと気に入ってくれるよ」


「………だと良いけど…」


考えると不安に押し潰されそうになる。
大事な長男の恋人は男で…しかも男娼。
認めて貰える自信は…ない。


雅紀「大丈夫。俺が居るから」


「うん…」


雅紀が優しく頬を撫でる。そしてゆっくりとキスが降りて来る。
ちゅっと音を立てると、唇はそのまま首筋に吸い付いて来る。


「あ、ちょっ、雅紀…」


雅紀「何?」


「何って…お義母さんに聞こえるって」


雅紀「じゃあ…頑張って声我慢しないとね?」


「だ、駄目だって…っっ!!」


パジャマを捲られ、胸の飾りを摘ままれ、慌てて手で口を押さえた。


「や、っっ…ん…」


ビクビクと身体が震える。


雅紀「可愛い…もっと見せて?」


そして雅紀の行動はエスカレートしていった。

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