
「指☆フレ」
第8章 バレンタインデー編
(PAGE-46)
もうボクはここでの出勤は無いし、数日後にはここを立ち去ってしまう人間だ
いま車の中で話している時間が終われば、たぶんボクらはもう一生会うことも無いだろうな
転勤族なんてこんなもんだ
1時間ぐらい話し込んでいたらボクのお腹がグウと鳴りだした
あたりはすっかり夜だ
「スーパーで惣菜でも買ってこようかなぁ」
「もう調理器具とかは梱包しちゃったの?」
「うん、なんかテキトーにパックものでも買って帰るよ」
R子ちゃんは少し黙ってしまって、ボクも何となく黙ってしまった
もう最後の時間なんだな
ボクは少し経ってから車を降りようとしたら、R子ちゃんが口を開いた
「最後の晩餐が独りなんて淋しいですね!今日は私も付き合ってあげますよ」
R子ちゃんも名残惜しいんだな
なんとなくボクらは別離の時間を先延ばしにしたかったんだな・・・
いつもならそのままどこかに外食に行くところなんだけど、この日はふたりでスーパーに入って惣菜をアレコレ選んで、楽しい買い物をしていた
レジを済ませてパックをビニール袋に詰めてるとき、R子ちゃんが
「なんか同棲してるみたいですねぇ~」
自分で言っといてR子ちゃんはハッとして顔を真っ赤にしてた
「おいおい、相手が違うだろ~!」
スーパーを出て、R子ちゃんの車はそのままスーパーに停めさせてもらって、ボクらは歩いてアパートに歩いた
そういえば、いつもみんなでお食事会に行くことはあっても、アパートに人を呼んだことは無かったな
歩いてるとき、話をしながら笑っていたR子ちゃんだったけど、部屋に入ってから突然泣き出してしまった
えっ!?
突然の感情の振り幅にボクは戸惑ってしまった
どうやら部屋に積み上げられた段ボール箱を見て、引っ越しの実感が湧いてきたようだ
他人のカノジョになってしまったR子ちゃんを抱き締めてあげることも出来ず、ボクは泣き止むまで待つしかなかった
「・・・・あぁ・・・ゴメンなさぃ・・・・急に・・・キチャイマシタ・・・・」
「ありがとうな、ボクも楽しかったよ、ここに転勤してきて良かった」
「私こそっ!いろいろ教えてもらって・・・」
ボクたちは交際こそしなかったけど、親友のような、兄妹のような、なんとなく身近な存在だったんだなぁ
お別れの最後の夜に、あらためて実感したわけです
もうボクはここでの出勤は無いし、数日後にはここを立ち去ってしまう人間だ
いま車の中で話している時間が終われば、たぶんボクらはもう一生会うことも無いだろうな
転勤族なんてこんなもんだ
1時間ぐらい話し込んでいたらボクのお腹がグウと鳴りだした
あたりはすっかり夜だ
「スーパーで惣菜でも買ってこようかなぁ」
「もう調理器具とかは梱包しちゃったの?」
「うん、なんかテキトーにパックものでも買って帰るよ」
R子ちゃんは少し黙ってしまって、ボクも何となく黙ってしまった
もう最後の時間なんだな
ボクは少し経ってから車を降りようとしたら、R子ちゃんが口を開いた
「最後の晩餐が独りなんて淋しいですね!今日は私も付き合ってあげますよ」
R子ちゃんも名残惜しいんだな
なんとなくボクらは別離の時間を先延ばしにしたかったんだな・・・
いつもならそのままどこかに外食に行くところなんだけど、この日はふたりでスーパーに入って惣菜をアレコレ選んで、楽しい買い物をしていた
レジを済ませてパックをビニール袋に詰めてるとき、R子ちゃんが
「なんか同棲してるみたいですねぇ~」
自分で言っといてR子ちゃんはハッとして顔を真っ赤にしてた
「おいおい、相手が違うだろ~!」
スーパーを出て、R子ちゃんの車はそのままスーパーに停めさせてもらって、ボクらは歩いてアパートに歩いた
そういえば、いつもみんなでお食事会に行くことはあっても、アパートに人を呼んだことは無かったな
歩いてるとき、話をしながら笑っていたR子ちゃんだったけど、部屋に入ってから突然泣き出してしまった
えっ!?
突然の感情の振り幅にボクは戸惑ってしまった
どうやら部屋に積み上げられた段ボール箱を見て、引っ越しの実感が湧いてきたようだ
他人のカノジョになってしまったR子ちゃんを抱き締めてあげることも出来ず、ボクは泣き止むまで待つしかなかった
「・・・・あぁ・・・ゴメンなさぃ・・・・急に・・・キチャイマシタ・・・・」
「ありがとうな、ボクも楽しかったよ、ここに転勤してきて良かった」
「私こそっ!いろいろ教えてもらって・・・」
ボクたちは交際こそしなかったけど、親友のような、兄妹のような、なんとなく身近な存在だったんだなぁ
お別れの最後の夜に、あらためて実感したわけです

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