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「指☆フレ」

第4章 過疎地のいとこ

(PART-12)

夏の台風のせいで親戚が暮らす山間部の川が決壊した

電話もつながらず最初は親父が様子を見に行く話しだったけど、前日の夜にギックリ腰に…

ちょうど手が空いてたボクが生活品や食糧を持って行くことになった

山間部を通る国道はボクのような応援する車両で大渋滞
現地に近づけば自衛隊の車両が列になってる

国道は整備されたキレイなとこだったのに、今や泥だらけで真っ白

おまけに渇いた泥がタイヤに巻き上げられ、一面が黄色い世界に…砂塵ってすごぃね…

予定時間を大幅に超えて親戚ん家には夕方ついた

連絡無しで行ったので叔父さんも叔母さんもビックリしてた

叔父さん家は集落の上のほうにあったため被害は無かったみたい

でも朝から2人とも村中を走りまくりクタクタだった
やっぱり村のみんなで協力するもんだょね

ボクも明日からお手伝いすることになり今夜はそのままお泊まりすることに…

「B男ちゃん!畑にK美子が出てるから呼んできて」

叔母さんに言われ少し山に入っていく
昔は夏休みに泊まりに来ていたので懐かしい

あたりは少し暗くなりつつあった

K美子は叔父さん家の長女、ボクと同年代の30代後半
未婚のままこの田舎に暮らしている
次女は早くに結婚して都会で暮らしている

ふたりのいとことはたまの葬式とかで会っている程度だった

小さい頃はよく遊んだけどね

山の斜面に作られた棚田の際を歩いていったけどK美子ちゃんを見かけない…

あれ?このへんじゃなかったっけ?

棚田を見渡せる急斜面をかけ上がったら、そこは小さな川があった

誰か歩いてる…K美子ちゃんか?わかんなぃなぁ~
少し近づいてみる

斜面をビビりながら降りて、川の近くまで歩いたけど、見失ってしまった

あたりを見回しても誰も居ない…

おかしぃなぁ~と思ったんだけど、尿意もあって「誰も居ないならちょうどいいや」と大きな木をぐるりとまわって少し木陰で立ち小便をした

「…あ」

「…え」

木陰から覗くと女性がしゃがみこんでいた
いや…おしっこ…してる

まさか誰も居ないと思いこんでいたから、お互い固まってしまった

シャーー………

止まらないもんですね…

唖然としていたんだけど

「…あ、あれ?B男ちゃん?…なんで?」

「K美子…ちゃん?」

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