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second girl【完】

第8章 願い

「たか…ッん…」




隆史の名前を呼ぼうとした時に、五郎が私を引き寄せて、隆史に見せ付けるようにキスをしてきた。





わざとだぁ。
わざと隆史に見えるように…



嫌だと思っていても、隆史の反応が気になる。



目の前で男とキスをする私に、隆史は何て言うだろうか…



彼女じゃない私に、嫉妬してくれるだろうか…



何も言わず、呆れるだろうか…






私が抵抗しないと、五郎のキスが深くなって行く。
さすがにまずいと思った時、私の体がおもいきり後ろに引っ張られた。







「わぁっ」







ドン!!!

私の前には二本の腕が絡まるように、私を抱きしめていた。

首だけ振り向くと、眉間にシワをよせて怒っている隆史がいた。





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