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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

「…送信っと」

「な、何してるの!?」



よく見ると私の携帯と逢田くんの携帯で何か、いじっている。

嫌な予感しかしない。


「まぁ、これくらい許して」


「送信しました。」の文字がここまで冷たく感じたのは初めてだ。すぐさま、携帯の送信歴を見ると予感はぴったし当たった。


「…先生に送ったの…」

「別にいいじゃん。あの写真の代わりになるんじゃない?」


ふと浮かんだのは、麻野先輩と綾葉が抱き合っている写真。



「あれって、逢田くんの仕業じゃ…?」

「さぁね。俺、知らないけど」




ますます、こんがらがる人間関係という糸。


切れてるのか、つながっているのかもわからない糸だらけだ。


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