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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

「やっぱ…だめだな俺」



しゃがんだ彼がそういった。


「何が、計画ぶっ壊しなの…?」

「…彼奴と一緒にいるのをぶっ壊す計画…。だけどもう俺には無駄」


「えっ…」

そんなことを考えてたの…?
私は、怖いはずなのに何故か、全然怖くなかった。

単純だな…なんて自分に思った。



「もう諦める。…無理だってわかったからさ。その代わりに…」

「んっ!」


と言ってキスしたところを自撮りした。結構危険な香りがする。


「思い出ってことでさ。謝るから…ほんとごめんな」





最後は頭をさげてまで謝った。



私が悪いみたいに感じるけど…。

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