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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

古いパイプが何本も上へと連なっている建物がたくさん並んでいる。


誰も周りには人がいない。


こんな街にも静かな場所があるんだと冷静に考えていた。



「真菜!」


手首を掴まれていた手を離し、その手で肩を押して壁につけられた。



「痛っ…」

ニヤッと笑ったかと思いきや、

「もう我慢…できない」


と言って真菜の唇を奪う。



「ん…!!」


じわり、じわりと侵食していく。



綾葉とは全然違う舌使い。キスで初めて気持ち悪いと思った。


「んはぁ…おいし…」



私はその隙を見て、逃げた。でもそんな簡単に逃げれることもなく捕まってしまった。

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