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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

口が裂けても、「先輩のせいです」とは言えない。



先輩は可愛い。

しかも、私の理想的な体と言っても良いくらい綺麗なシルエットで、女でも憧れる。



変な意味はないけど、胸が大きいのは女の子の唯一の武器だと私は思っている。


世間は貧乳嫌いだもん。綾葉もそのうちの一人だし……。


「神屋さん?」


「えっ…あ……なんですか」


「凄くぶつぶつ…唱えてるから、こっちがびっくりしちゃったよ」


違うことで驚いた私にも気づいてほしいけどね。


私は、苦笑いをして社内の椅子に座り込んだ。はあ…と溜め息が漏れる。

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