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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

やがて、観覧車は動きだし無事帰還したわけである。例の安定薬はいつまでたっても貰えなかったが、もう怖くなかったため必要なかった。


「旅館とホテルどっちがいい?……って言ってもお前はどっちでもいいっていうんだろ?」

「うーん…そうですね」


考えた結果、ベッドで寝たいからホテルという選択になった。どうもホテルといったらエッチな感じしかしないものだ。


「車乗って早めに入ろう」

「はい!」


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なんとか、チェックインを終わらせ指定室に入る。部屋はスイートルームっていうよくTVとかで出てるところ。


入った瞬間、シトラスのいい香りが部屋中に広がっていた。そしてキャラメル色に染まる寝室。


「素敵ですね」


と、何気なく話しかけたのに無視。


「どうしたんですか?」


「あのさ…」

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