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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

「すみません…」


と言った瞬間、突然観覧車が止まった。

「きゃあっ……!!!」


女の子らしい奇声をあげ、ケイスケの腕に真菜の両腕が絡まる。必死にくっつく真菜がとても可愛かった。


「高いとこ苦手?」


クスッと笑って馬鹿にしてくる。ちょっとだけ腹立つけど今はそれ所じゃない。ただ、必死に「うん」と言った。



「あと胸当たってる…」


うう…。
もういろいろ最悪だ……。


「ケイスケ、お願い。安心できるようなこと考えて」

「そうだな…精神安定薬がいい。後であげようか?」


「お願い…します」


意地悪無しで教えてくれたのでよっぽど機嫌がいいのだろう…。


と思っていただけだった。

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