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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

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「ではどうぞ!」

明るい声で、受け付け員の人が言う。
なんか、凄く緊張する……。


一緒に乗ると、徐々に高くなる観覧車に怖くなってくる。たかが、まだ4、5mしか上がっていないのに既に怖い。


「どうした?気分…悪いのか?」

「ううんっ……。違う…」



…もう…ヤバイ。

私は、不安になると人にくっつかないといけない、めんどくさい人に変わるのだ。


足が震えて、手もかじかむ。



「ケ…ケイスケ?」

「ん?」

「ちょっと、くっついてていい?」

「あぁ?…いいよ」


不思議な質問に戸惑っていたけど、普通に許しを得たので、向かえから隣に移動する。

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