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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

「これ、落としてない?」

「えっ…?」


茶髪のいかにもチャラそうな男性が、こちらに駆け寄り、落とし物を見せつける。


水色のハンカチ。
こんなの持ってたっけ?


その、ハンカチを手に取ろうと思った瞬間、近くに居た男性が手首をつかんだ。しかも男の力で。


「イタッ…!」

「お嬢ちゃん可愛いじゃん?」


男性はニンマリ笑っている。凄く背筋が凍った。



……新手なナンパですか…?


「い、や…ですっ……!!」


三人とも背が高く、華奢な真菜を囲ってしまえば周りからは、全く見えない。



「やめて…だ、誰かぁ助けてっ!!」


「黙れ!」


と言って口を封鎖される。

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