テキストサイズ

お前は俺のxxx

第112章 彼の過去。



私はギュっと碧を抱きしめた。


碧はいつも相手の気持ちばかりを優先して、自分自身は後回しで全てを背負う。


誰も傷ついて欲しく無い…

碧を見ていると、そういう碧の思いが伝わってくる気がした。


『結愛ちゃん。
こんな俺でごめんな…。』


「バカ‼︎何でそんなこと言うの⁉︎
碧は..人を大切にする優しい心を持ってるじゃん‼︎もっと...自分のことも大切にしてあげてよ...。」


私の言葉を聞いて、碧は私をキツく抱きしめた。


『悪い...
しばらく..このままで居させて..』


弱々しい言葉で呟いた碧は私の肩に顔を埋めた。


碧が寄せた私の肩がジワっと冷たいなっていき、私はそっと碧の頭を撫でていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ