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お前は俺のxxx

第112章 彼の過去。



こんな碧を見るのは初めてで、
私には掛ける言葉が見つからない…


しばらく沈黙が続き、先に口を開いたのは碧だった。


『俺さ..中3の時、付き合ってた女がいたんだ。その子は俺より年上で、今の俺と同じ高2だった。』


碧の昔の彼女…

本当は話を聞くのは辛い。

でも…
聞かなければいけない気がした。


『俺は部活中に足を損傷して二度とバスケが出来なくなって部活を辞めた。』


碧は元々バスケ部のエースだったと聞いていた。
推薦の話もあったようで、そっちの道に進むことも考えていたと思う。


『バスケの道を失い俺は荒れていた。
そんな俺の側にいてくれたのがその子。

俺は後先も考えずに無茶苦茶だった。
そんな時..彼女を妊娠させてしまった。』


〝 妊娠 〟


その言葉が私に重くのしかかった。

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