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お前は俺のxxx

第111章 バラバラになる心。



『テメェには関係ねぇだろーが‼︎
香奈と俺の問題だ‼︎
テメェが俺に言えんのか⁉︎』


『あ″ぁ″⁉︎』


2人は取っ組み合いながら言葉をぶつけ続ける。


『碧‼︎テメェはいつもそうやって偉そうに上からモノ言ってっけどなぁ⁉︎

やってきた事は俺らと変わんねぇだろ‼︎
颯太のことも俺のことも見下してんだろ⁉︎』


そう言って、流星先輩は碧を思い切り殴り飛ばすと自習室から出て行った。


私は碧に駆け寄ると身体を支えてソファに座らせた。


仲の良かった3人の心がバラバラで、それを見ていた私は胸の奥がズキズキと痛んだ。


碧は項垂れるように両足に肘をついて、ギュっと両手を握りしめている。


その手は僅かに震えていて、私は碧の両手を包むように自分の手を添えた。



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