テキストサイズ

お前は俺のxxx

第111章 バラバラになる心。



翌朝ーー



学校へ行く支度をしていると
携帯が着信を知らせた。




「もしもし。碧?」



『おはよ。マンションの下に着いたから準備終わったら降りて来て?』



私は急いで支度を済ませると、
部屋の鍵を閉めてマンションを出た。



「ハァ..ハァ..ごめ..お待たせ..」



碧は私を見てクスクスと笑っている。



『そんなに慌てなくて良かったのに。
結愛ちゃん。それで学校行く気?』



碧は私の足元を指差してクスっと笑った。



(え?)



私は自分の足元を見ると、ローファーではなくスリッパを履いていた。



「わあぁぁ⁉︎嘘⁉︎履き替えてくる‼︎」



私は急いで部屋に戻ると、ローファーに履き替えてマンションを降りた。



「ハァ..ハァ..本当..ごめ..」



碧は私の髪に触れると



『そんなに急がなくても。
髪が乱れちゃってる。』



指で乱れた髪を戻してくれた。



「あ.あ.ありがと‼︎」



そんな自分が恥ずかしくて俯くと、
碧は私の頭をポンっと撫でる。



『可愛い。』



そして昨日と同じように私の手を繋ぐと、隣りをゆっくりと歩いてくれた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ