
お前は俺のxxx
第110章 言葉…
碧は私の身体を抱き寄せると
深い溜め息をついた。
『本当…心配だわ。
一人にするのが怖ぇよ。』
(碧…。)
私は碧の背中に腕を回すと、
碧の胸に頬を寄せた。
『朝、迎えに来るから。
下に着いたら連絡入れるな?』
「うん。碧…ありがとう。」
碧は私の髪を優しく撫でた。
そのまま髪にキスを落とすと、私から身体を離し『明日な?』と帰っていった。
私は部屋に入ると、引き出しの奥にしまったプリクラを取り出した。
颯太との想い出は…
たくさんある筈なのに…
思い出すのは…
違う女の人と一緒にいた姿ばかり…
どうして…
こんなに胸が苦しいの…?
颯太のこと…好きだから…
裏切られたことが…悲しいのかな…
でも…
その思いさえも消えた時はきっと…
私の中に颯太の存在は無くなるーー
