
お前は俺のxxx
第110章 言葉…
リビングに降りると
碧のお母さんに挨拶をした。
「突然お邪魔してすみませんでした。
お気遣いありがとうございました。」
『結愛ちゃんもう帰っちゃうの?』
「はい。遅くまでお邪魔している訳にはいきませんので…これで失礼します。」
私は深々と頭を下げると、
『あら〜そんなこと。
気にせずいつでも遊びにいらしてね♪』
優しく微笑んでくれた。
その柔らかい笑みは、いつも私に向けてくれる碧の笑った顔と同じだった。
『母さん。彼女を送ってくるから。』
私はもう一度頭を下げると、
碧に続いて玄関を出た。
碧は私の手を繋ぐと私の隣をゆっくり歩いてくれる。そして、私のマンションの下まで送ってくれた。
「送ってくれてありがとう!」
碧は私の視線に合わせて屈むと
私の瞳を見ながら話した。
『一人にすると危ないからね?
だから、結愛ちゃんも危ない目に遭わないように気をつけな。
何かあったら直ぐに言いなよ?
どんなことがあっても
俺が結愛ちゃんを守るから。』
「うん…。」
碧の真剣な眼差しに、それ以上言葉が出てこなくて、私はコクっと頷いた。
