
お前は俺のxxx
第110章 言葉…
『家まで送ってく。』
外を見ると、空はあかね色に染まり始めていた。
陽が落ちるのも早くなり、
何だかあっと言う間だな…
「あ‼︎チビ太にバイバイしてもいい?」
碧はクスっと笑うと、チビ太の部屋に連れて行ってくれる。
「チビ太?」
私が呼びかけると、かまくらの中から
ピョコっと顔を出した。
「可愛い♡」
ケージの隙間から指を入れると、
中から出てきておデコを寄せてくる。
「また会いに来てもいい?」
『いつでもおいで。でも…
チビ太だけじゃなく俺にも構ってね?』
碧は私を後ろからフワッと抱きしめた。
「わ.わかってるよ…」
『どうかな?チビ太に夢中で
俺のこと忘れてたからな?』
振り返ると、碧はイタズラな笑みを浮かべて私を見ていた。
「もう…意地悪…。」
私がプクっと頬を膨らませると、
碧はスッと指の背で頬を撫でた。
『その顔も可愛いな。』
と優しく笑うと、触れるだけの
甘いキスを落としたーー
