
お前は俺のxxx
第110章 言葉…
碧は私から離れると、自分の髪をクシャッと乱し、片膝を立てて腕の上に顔を伏せた。
「あお..い?」
私が碧の顔を覗き込むと
『そんな顔で見るなって..』
と視線を逸らした。
「あお...ご.ごめん..なさい..」
私は俯くと視線を下に落とした。
『何で謝ってんの..
そんな可愛い顔で見るなって意味。
俺だって余裕なんか無いっての。
好きな女のそういう顔見たら
抑えらんなくなる…。』
「ぇ…?」
私が顔を上げると、
碧は私の頬をそっと撫でた。
『こうやって触れたいって思うし、結愛ちゃんを抱きたいって思うんだよ。』
碧の言葉に赤面してしまい、
私は慌てて顔を背けた。
碧は私を見てクスっと笑うと
『結愛ちゃんが隣にいるだけで幸せだから。』
そう言って、私の頭をポンっと優しく撫でた。
碧はいつも自分のことよりも、
相手のことを先に考えてくれる。
私の気持ちを大事にしてくれる…
