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お前は俺のxxx

第109章 好き…




『チビ太の口元に手を近付けてみて?』




「え?こう?」




私は言われた通りに、チビ太の口元に手を近付けてみると、チビ太は鼻をピクピクと動かしながら様子を見ている。



そして、チビ太はペロっと私の手を舐めた。



『結愛ちゃんのこと気に入ったみたい。』



碧はそう言って、チビ太をひょいっと優しく抱き上げると、私の膝の上に乗せてくれた。



『おデコから背中にかけて撫でてあげると、チビ太喜ぶよ。』



ふわふわな体を優しく撫でていると、チビ太は手に擦り寄るように目を閉じて顔を上げた。



『ははっチビ太。喜んでるな。

うさぎはね、警戒心が強いから抱っこされるのが嫌いな子もいるんだよ?

それに手を舐めるのも信頼してる証し。
流星なんて噛まれてたよ。』



「え?本当に⁉︎」



チビ太を床の上におろしてあげると、部屋の中をぴょんぴょんと走り回っている。



チビ太の邪魔にならないように、端へ移動しようと立ち上がると、それに気付いたチビ太が私の後ろをぴょんぴょんと付いてきた。


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