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お前は俺のxxx

第104章 何してんの…?




『お前は結愛ちゃんがどうなっても良かったのか?』



『そんな訳ねぇだろ‼︎
結愛は俺の大事な女だ‼︎』



『その大事な女1人も守れねぇ奴が
愛だの恋だの抜かしてんじゃねぇよ‼︎』



あんなにお互いのことを大切に想っている2人が、目の前で声を荒げて言い合っている。



私はそんな2人の姿を見ているのがツラくて、耳を塞ぎその場に座り込んだ。




「...ねが..ぃ..やめ..」




口元は震え、上手く声を出すことが出来ない。




《ドカッ》



鈍い音の後ザザッと地面が擦れる音が聞こえ、私は咄嗟に顔を上げると、颯太を睨みつけたまこっさんが地面に座っている。



「颯太‼︎」



私は気がつくと、まこっさんとのやり合いを止めるように颯太の正面から抱きついていた。



「お願いだから止めてよ…
まこっさんは私を探してくれてたの。

それに…
バカな私を助けてくれた…

私…声をかけて来た男の人に
ついて行こうとした…」



颯太はその言葉を聞いて私の体を突き放し、顔を歪めた。



『あ?何だよそれ。
お前なにやってんの?』



トンっと肩を押されて倒れそうになった私の体を、後ろにいたまこっさんが支えてくれる。

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