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お前は俺のxxx

第104章 何してんの…?




『勝手にごめんね?』



いつもの優しい声で、私の手に携帯を渡して微笑んだまこっさん。



でもなんだか…
いつものまこっさんとは
雰囲気が違うような気がする。




電話を切って10分と経たないうちに、颯太が息を切らせながら公園に入って来た。



まこっさんは颯太に気づくと、吸っていたタバコを携帯灰皿に押し付けてポケットにしまう。



そしてベンチから腰を上げて立ち上がると、颯太の方へゆっくりと歩きだした。



『結愛‼︎ まこっさ..⁉︎』



《バキッ》



まこっさんは堅く握った拳で、
颯太の左頬を思い切り殴った。



「キャー‼︎ まこっさん⁉︎」



その様子を見た私は悲鳴を上げてしまい、2人を止めようとベンチから立ち上がると、慌てて駆け寄って行く。



颯太は殴られた衝撃でよろけた体を、倒れないようにグッと足で踏ん張り、切れたであろう口元を手の甲で拭った。



『テメェ‼︎何やってんだ‼︎あぁ⁉︎

結愛ちゃんがどんな思いでお前を待ってたか、お前が他の女といるとこを見てどんな気持ちだったか分かってんのか⁉︎』



まこっさんは、颯太の胸ぐらを掴むとグッと顔を寄せて怒声を上げた。



颯太はまこっさんから視線を外さず、真っ直ぐに見据えている。



「颯太..まこっさ..」



『結愛‼︎ ‼︎
お前は黙ってろ。』



颯太の怒鳴り声に私は萎縮してしまい、その場から動けずにいた。

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