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お前は俺のxxx

第104章 何してんの…?



『よっしゃ〜!
じゃあ元気が出るように遊ぼうか♪』



『決まり決まり〜♪
そこの駐車場に車止めてるから、
ドライブでも行こうか!』



2人は私の手を取り、ベンチから立たせると公園の傍にある駐車場の方へ私を連れて歩き出した。



(颯太も今頃…あの子と…。)



ボーッとしながら手を引かれて歩いていると、後ろからグィっと肩を引かれて抱き寄せられた。



『この子に手ぇ出すんじゃねぇよ。』



頭上から聞こえたのは
ドスの利いた低い声。



ボーッとした頭で、見上げると怖い顔をしたまこっさんが私を守るように抱きしめていた。



「まこ...さ..ん...」



『ぃゃ…その子が…』



男の人がまこっさんに弁解しようとすると



『あ?潰されてぇの?』



と唸るようなまこっさんの声を聞いて、慌てて走り去って行く足音が聞こえた。




『結愛ちゃん…。』




まこっさんの顔を見た私の瞳からはポロポロと涙が溢れ落ちた。



まこっさんは、そのまま私をギュッと抱きしめると、涙が止まるまでポンポンと頭を撫でてくれていた。




『向こうに座ろうか。』



まこっさんは公園に戻り、入口にある自販機でコーヒーとココアを買うと、私の手を引いてベンチに座らせた。



『はい。甘いもの飲むと落ち着くよ?』



とココアを手渡してくれた。



「ありがとうございます…。」



私はココアを受け取ると、プルタブを起こしコクっと一口飲んだ。



甘い香りは私の心を優しく包んでくれた。

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