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お前は俺のxxx

第102章 初めての。



ゲーセンに着きプリクラコーナーのあるフロアに上がると、浴衣を着た女の子たちがキャッキャと楽しそうにプリクラを撮っていた。



『結愛…。こんなとこ入んの無理…。
女だらけじゃねぇかよ…。』



颯太は顔を引きつらせながら、コーナーの中へ入ろうとしない。

確かに、最近のゲーセンは女性しか入れないところも多い。

でも、カップルで入るのはOKだし..



颯太が踵を返そうとするのを必死に止めていると、コーナーの中から出て来たカップルが目にとまる。



「香奈!流星先輩!」



『おぉ〜。結愛ちゃんたちもプリクラ撮りに来たんだ?』



「そうなんだけど… 」



私が横目で颯太を見ると、流星先輩は察したようで



『颯太〜。何ビビってんだよ〜。
結愛ちゃん撮りたがってんじゃん!』



『お前、よく平気でこんなとこ入れんな…。女ばっかでマジ無理なんだけど。』




『そう?じゃあ、颯太はそこで待ってろよ。結愛ちゃん3人で撮ろう♪』




流星先輩が私の手を引いて中に戻ろうとすると、グイっと後ろから抱き寄せられた。




『っざけんな。結愛は俺と2人で撮んだよ。』




流星先輩に煽られたことに気付いていないのか、颯太はそのまま私を連れてプリクラコーナーに入った。



流星先輩がコソッと目で合図を送ってくれて、香奈と2人手を振って出て行った。




颯太って…
多分…単細胞だ。

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