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お前は俺のxxx

第102章 初めての。



『何あれ。
ちょっと‼︎結愛行くよ‼︎』


香奈は私の手を引っ張ると、ズカズカと奥の席へ歩き出した。


『ちょっと。邪魔なんだけど?』


香奈は躊躇いも無く女の子たちを払い除ける。


『香奈〜♡待ちくたびれた〜。』


流星先輩は香奈の手を引くと隣の席へ座らせた。


女の子たちの影になっていて、颯太の姿が見えない。どうしよ…。と一人でオロオロしていると、碧先輩が先に私に気付いた。


『結愛ちゃん?』


その声に反応したのか、颯太は私が来ていることに気付いた。


『お前遅ぇ..よ..』


女の子たちを退けて、私を見た颯太はそのままフリーズしている。


『わぁ〜!結愛ちゃんも浴衣着てる〜!』


流星先輩の声で意識を戻された颯太は、私の姿にビックリしたのか明らかに動揺していた。


『結愛..用事って..』


「あ。うん…美容室でヘアセットしてもらってて。」


てか……
颯太たちも浴衣じゃん…

ズルい…
色気あって、かっこいいし…


『何だよ颯太。顔赤くなってんよ?』


『あ?うるせぇよ!』


碧先輩にからかわれて、颯太はフイっとそっぽを向いてしまった。


私も変に緊張してしまって、座れずにいた。


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