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お前は俺のxxx

第102章 初めての。



携帯を見ると颯太からの着信が入っていた。


16時を少し回っている。


すぐに電話を折り返す。


『今どこ?』


「ゴメンね!あと2〜3分で着くよ!
颯太はどこにいるの?」


『駅前のカフェでコーヒー飲んでる。
あー。流星と碧も一緒。こいつらも待ち合わせなんだと。早く来い。周りがウゼェ…。』



(ん?周り?)



「分かったー。ちょっと待っててね?」



私は颯太たちの待つカフェへと急いだ。
カフェに着くと、店内を見回すけど颯太たちの姿が見当たらない。



「ん?どこだろ…?」



奥を覗くと、何か女の子が集まっている。
そこからチラッと碧先輩の姿がみえた。



「ま.ま.まさか..
あの固まりの中..だったりする..?」



あの中に入っていく勇気も無く、入口で躊躇っていた時、浴衣姿の女の子が入ってきた。



「あ。香奈!」



『結愛♪やぁ〜結愛可愛い♡
浴衣めっちゃ似合ってる〜♡

って…颯太先輩と待ち合わせでしょ?
こんなとこで何やってんのよ?』



香奈は不思議そうに首を傾げる。



「ぃゃ…あの…あそこ。あの固まりの中に入っていく勇気無くて…。」



香奈は私越しに、奥の席を見ると一瞬にして顔を歪めた。



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