
お前は俺のxxx
第101章 ナンパ…?
私が説明したお店に着くと、さっきの男の人が私たちに気付いた。
『お?颯太じゃねぇかよ?』
『奈津。テメェかよ。』
『え?あら?
さっきの…颯太の彼女?』
『お前なぁ。くだらねぇマネすんじゃねぇよ。こいつは俺の女。あー。これ要らねぇから。』
颯太は私の手から綿あめを取ると、男の人の手にポスっと返した。
『あー結愛。コイツは奈津。
俺らの地元のツレ。』
「あ…。先程はどうも…。」
私がペコっと頭を下げると、
『結愛ちゃんヨロシク〜。』
奈津くんはニコっと笑いながら
手を差し出してきた。
「よ.よろし..」
『ヨロシクじゃねぇから。』
と颯太は奈津くんの手を払いのけると、私の肩を抱き寄せた。
『まさか颯太の彼女だったとはねぇ〜。残念〜。』
『お前いつもこんなチャラいことやってんのかよ。』
颯太は呆れた顔をして
奈津くんを見ていた。
『颯太は嫌でも女寄ってくるからいいけどさ〜。俺はこういう努力が必要なんだよ〜。』
『努力ねぇ。
もっと違うやり方があんだろ。
まぁ。頑張れ。じゃあな。』
颯太は私の手を引いてスタスタと歩き出した。
『バイバイ』と奈津くんが手を振ってくれたので、私も奈津くんに手を振ると颯太について歩いた。
