
甘く染めて
第10章 №9
遥斗Side
ぶぶぶ…
机の上で鳴り響いた俺の携帯。
画面を開くと、
『原』そう書かれていた。
「はぁ…」
しぶしぶメールボックスを開くと、
『先生、放課後、図書室に来てください』
そう書かれていた。
(行かなかったらめんどくさいことになりそう…)
俺はそう思い、図書室へ向かった。
ガラガラッ
誰もいねーじゃん
そう思い、帰ろうとしたら、
ガラガラッ
「先生っ…来てくれたんだっ!」
息を切らして走ってきたっぽい、原がいた。
「…何、用って」
「………そんなに冷たくしないで…今日は聞きたいことがあって…」
長くなりそう、めんどくさそう。
「何?早く職員室戻らなきゃないんだけど?」
