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人間と吸血鬼

第10章 新しく

雅紀「ヒック…ヒック…」

和也「大丈夫だよ…雅紀。」

俺は和になだめられながら少しずつ落ち着きを取り戻した。

雅紀「ありがとう…和…」

和が助けてくれなかったら俺はあのまま…

和也「ムカつくな、あの女。」

雅紀「えっ…」

和也「俺がシメてやりたいくらいだ。雅紀を泣かせやがって。」

雅紀「ふふっ。」

俺はなぜかおかしくなって笑った。

和也「雅紀は笑顔がいいな。」

雅紀「そう?」

和也「綺麗な笑顔って感じがするんだ。見てて人の心を掴みそうな笑顔って言うのかな。」

雅紀「よくわからないけど、ありがとう。」

すると、和の手が俺の頬に触れた。

雅紀「どうしたの…?」

和也「なんか…雅紀の目が離せなくなる…」

ジッと俺を見つめる和…

俺が外そうとすると、

雅紀「んっ…!」

唇が重なった…

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