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人間と吸血鬼

第22章 気持ち

翔「あの和が人間に心を開いたんだよ…俺たちにも敵対視していた和がまさか人間に心を開くなんて…」

雅紀「それが…俺ってこと…?」

翔「そうだよ…どんな風に心を開けるようにしたの?」

雅紀「どんな風って…最初は怖かったんだ…いきなり襲われて家に住ませろなんて言われて…怖くてどうしようと思ってたの…でもね…和は素直だったから…この人は悪くない人だって直ぐに思っちゃった…」

翔「雅紀君は優しそう…」

雅紀「えっ…そうかな…」

翔「見てたらなんとなく分かるよ…和が雅紀君を選ぶ理由が分かる….」

雅紀「だから一緒にいたいって思うんだ…変かな…?」

翔「全然。いいと思うよ…さて、帰ろうか?」

雅紀「うん…」

翔は俺を抱きかかえ空を飛び家まで送ってくれた。

雅紀「ありがとう、翔。」

翔「俺のこと…怖くないの?」

雅紀「今は怖くないよ…?だって話してて楽しいし本当に悪い人じゃないって思うから…」

翔「素直な人…」

雅紀「だから…」

俺は翔の手を握り…

雅紀「またお話ししよ…?」

翔「うん…ありがとう…じゃあね…?」

翔は夜空に向かって飛んで行ってしまった。

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