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人間と吸血鬼

第22章 気持ち

俺は落ちないように翔にしっかり掴まった。

翔「よっと。」

ちょうどいい屋根の場所に降りて俺を降ろした。

翔「座ろうか?」

俺と翔は屋根に座る…

翔「なんか…羨ましいな…」

雅紀「なにが…?」

翔は少し悲しい表情になりながら、

翔「和が羨ましい…俺の方が先輩なのにな〜…」

雅紀「えっ…翔…?」

翔「あっ、俺はもう記憶が戻ってるから。心配しないで?」

雅紀「そうなんだ…」

翔「俺は27歳で病気で死んでるの。歳的には俺の方が上で俺が先に死んで吸血鬼になったから。」

雅紀「翔が先輩なんだ…」

翔「俺は普通に仲良くしたいって思ってたんだ。でも和の方が敵対視していたみたいだから…俺を好んではいないみたい…元々和は殺されたから人を信用できなかったと思う…」

雅紀「そっか…」

翔「でも、雅紀君はすごいよ…」

雅紀「へっ…」

俺は不思議になりながらも翔を見る…

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